〈独白する三兄弟が超怖い〉
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ああ頭蓋
僕の頭部には髪の毛がない。
かれこれ無毛も4年になる。

外出するときはイナセな帽子で隠しているが、その中身は剃りあげている(けして禿げではない)。
これは映像にせよ小説にせよ、堅気ではない道に進むという覚悟を表明するものであり、
ティモテ的なものによるサラ髪をなびかせて女にモテたいといった煩悩を払拭するため、
世俗を離れる意思のもと、マッチョ&ストイックな精神による剃髪である(禿げではない)。

髪の毛ってあったかい。
真冬の夜はとにかく頭部が寒い。僕はフードをかぶる。あるいは寝間着とおそろいのモコモコの
ついたサンタ帽をかぶって眠る。
熱い季節になってくると皮脂でヌラヌラする。執筆中に悩むと髪を掻き毟るひとがいるが、僕には
その髪がないので、かわりに頭部をぬめぬめ撫ぜまわす。
スキンヘッドとはよくいったもので、そこにあるのはまさに皮膚だ。
両手でつるつるヌメヌメ触りまくっていると、だんだん頭皮のさらに下の頭蓋というものがヒシヒシ
と感じられる。カルシウム製の容器と、その中に貯蔵した脂肪によって僕という存在は成立し、
動いて思考しているにすぎないのだ、ということをまざまざと体感する。皮膚で感知する。

ぬらぬら、ぬらぬら、ぬらぬら頭蓋を触りまわす。
頸椎に触れる。グりぃん、バキッと裸締めから頭をひとひねりして一撃で瞬殺する、あの
特殊部隊やら殺人者が映画なんかでよくやる技あるじゃないですか。あれっていうのは
頸椎を折るんですかね。ぬらぬら頭蓋を撫でくっているとあの技を自分で自分にやって
みたいような衝動に駆られることがあって困る。特殊部隊でも殺し屋でもないので僕は
あの技を使えない。使えてたらやってるかもしれないので危ない危ない、使えなくてよか
った。危機一髪。いや無髪。

切羽詰まってるときほど一瞬、やたらと暢気になることがあります。



コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。