〈独白する三兄弟が超怖い〉
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来週……え、今週!?
いつの間にか今週に迫っていましたね!!
早いですね! ヒヤッとするぐらい早いですね!!
もう9月! え、もうとっくに9月!? 
俺は先月、一体何をしていたんでしょうか?
宇宙人にでも攫われていたんでしょうか?
あ、それか、宇宙人が鈍百姓の俺を哀れんで、夏休みをくれたんでしょうか。
俺の精神だけを三角形のUFOに乗せて金星へでも連れて行ってくれてたんでしょうか。
うーん、そうか! その可能性はありますね!!
可能性はあります!! 可能性って云うのは、どんなことにでもあるんです!!!
人生、何が起こるかわかりませんからね!!!

「怪談ノ宴2009」

いやぁー、たのしみですね!!!!!1
うっほほーい!!



モルダー、あなた疲れてるのよ……


 ※ ※ ※ ※ ※


ある日の仕事帰り、オレンジ色のハデハデしい看板を掲げる
「DVD買取販売」の店の前を通りかかった。
元は靴屋か何かだった店である。
最近市内には、この手のDVD屋が大変に乱立の相を呈している。
色とりどりののぼりが立ち、「激安」とか「超美形」とか「素人専門」とかの文句が
どこか投げやりにはためいている。
中が見えないガラス窓には「おもちゃ」の文字もある。

俺はもっぱらダウンロード専門であるから、そのような店にはあんまり用はないのであるが、
デカデカと「TENGAあります」などのポスターが張ってあるとウムッと目を取られ、
信号待ちを良いことに店内の様子を窺いながらどうしようかなァ~などと思案する
可愛らしい一面もありますこと、ご承知置きください

だけれどもとりあえずこのような、如何にも現場仕事帰りの汗臭いセメント臭いニッカ姿で
ソノ手の専門店に入って行くというのは流石に気が引け、
これは日を改めたほうがよいと思い視線を引き剥がそうとしたところ何と
俺の他にもそのガラス面の「おもちゃ」の文字を見上げる姿があり、
それは身長一メートル足らずのふたり組にして、服はピンクと薄いブルー、
おさげ髪を垂らした小四・小二くらいの姉妹が今まさに、
DVD屋のガラス戸を押し開けてご入店して行くではないか。
俺は思わず軽トラの中でウワッと声を上げたのだがその瞬間、信号が変わった。

ウワーッ、違う!!!
お嬢ちゃん、その店にプリキュアはない!!!!1
ないんだよ!!!!!!1
うわあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!


 ※ ※ ※ ※ ※


きょう、おねえちゃんとふたりで、プリキュアのカードをかいにいきました。
おもたいガラスのドアをあけると、店のなかは、ツタヤみたいなかんじで、
たないっぱいにDVDが、いっぱいにならんでいました。
「せんもんてんにいけば、いいカードが、うっているのよ」
と、おねえちゃんはいいました。
でも、ここはツタヤみたいで、カードはないんじゃないかなーと、
わたしは思いましたが、ひていしたらおねえちゃんのかおをつぶすので、
年上のかおをつぶすもんじゃないと、お父さんがいつもいっているので、
だまっていました。

おねえちゃんは、はじめて来た店なのに、まるでくわしくしっているようなふうを
よそおって、ずんずんおくえ、入って行きました。
わたしは、それもきっと、わたしのまえでしったかぶりをしたいだけなんだろうと、
わかっていたですが、だまっていました。

お店の中には、男の人が何人かいて、うろうろとしていましたが、
わたしたちをみると、みんな、さっ、とたなの向こうに、入ってしまいました。
おなかをすかせているのに、ひとがくるとにげる、
学校の中にわのノラネコに、にているとおもいました。
クラスの男子の、何人かは、いつも、あのネコに、石をなげています。

レジのまえに行くと、歯のいっぱいぬけた若いお兄さんが、おりました。
ちょっとかかとをうかせて、おねえちゃんが、
「プリキュアのカードはありますか」と、聞きました。
お兄さんは、なぜか泣いているようなかおをして、
「ここには、プリキュアは、ないんだよ」と、いいました。
そして、「ごめんね」と、あやまりました。
おねえちゃんの耳が、赤くなるのが、うしろから見ていて、わかりました。
「いつ入りますか」と、おねえちゃんが聞きました。
「ここには、プリキュアは、入らないんだよ。ごめんね」と、また、
お兄さんが、あやまりました。
そしてなぜか、ふーっ、と、しんぞうのびょうきみたいなため息を、しました。

店の出口まで、お兄さんが送ってくれて、ちゅう車じょうから出ても、
まだ見送ってくれていました。
おねえちゃんは耳を赤くしたまま、ずんずん歩いて行きましたが、
わたしは、ふりかえって、手をふりました。

お兄さんは、少しだけ手を上げたあと、何だか苦しそうに
うつむいて、また店に、もどっていきました。
どうしてか、少しかわいそうだなあと、わたしは思いました。
おしまい。

 
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