〈独白する三兄弟が超怖い〉
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タイ行ってきます。
彫順 『修行っす。修行……』


というわけではありませんが、

明日、バンコクへ行って

パトカーの後ろに乗って夜の町を巡回したり、

警官用の射撃場で弾撃ったり、

尻が火炎放射器のようになる〈辛い物〉を食べたり、

腐りかけの死体を見たり、爆破で散らかった人をゴミ箱から拾った人の話も聞きます。






さて先々週、ボローニャ→アムスだったのですが、その旅の最大の目的がこれ。
全世界の美術史を通じても最高峰の画家のひとり。

レンブラント・ファン・レインの奇蹟の一作。

『ヨアン・デイマン博士の解剖学講義』

真筆をこの目で見るため。


ヨアン・デイマン博士

レンブラントの代表作はもちろん『夜警』ですし、
同じく解剖学講義を題材としたものでは
『テュルプ博士の解剖学実習』
てゅるぷ

のほうがつとに有名なのですが、オイラは断然、こっち!

確かにレンブラント特有の光の調整も鈍いし、リアルなタッチでもない。
でもね、この解剖されている死体の有り様を見て!

脳を取り出すために頭蓋が取り払われているのですが、
〈莫迦のおかげで隠れちゃってますけれど、実物だと頭の皿は左の人が手にしている〉
捲り上げられている頭皮の垂れ様が死者を悼むベールのようになっているでしょう。
しかも腰布が抜き取られぽっかりと空洞となった体腔の下に
ふわりとかけられている。

そしてこのアングル!
まさに降架後のキリストのようです。
当然、頭皮がこのように伸びるはずのないこと、
レンブラントの神がかったデッサン力を考えれば
画家がそこに贖罪としての〈仔羊〉を意図して描いたことは明白。

さらに凄まじいのは本来、これは
『夜警』同様、組合の集団肖像画として
この六倍以上もある巨大なものだったのですが、
火災によって、そのほとんどが焼失してしまった。

つまり最も偉いデイマン博士〈後ろで頭皮を剥いでいる人物〉も他の誰も消えてしまった。
残ったのは死してもなお、皆の慰み者のように骨まで解剖される犯罪者の遺体と、
その横の人物のみ。
この人物の表情が哀しいんです。

この作品は偶然、起きた失火によって燃えたからこそ、この切れっ端になった。
そしてこの切れっ端であるからこそ、
単なる集団肖像画から〈科学と生け贄〉という巨大不滅のテーマを
画家が敢えて潜ませようとしていた意図と共に
引きずり出すことになったのですね。

うーむ。
うーむ。
素晴らしい!
〈トウキョーから見に来た〉
と、言ったら撮影を許してくれた
警備員のおじちゃん、ありがとう!




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